【古民家セルフリノベ】空き家の残置物、丸ごと自分で捨てる
こんにちは、爪です。
今回の週末は前回に引き続き、壁破壊を行いました。
あんまり新しいことはしなかったので、今日はいつもやっているゴミ処理について書いていこうと思います。
全く知らなかったため、軽くネットで調べて臨みました。すると実際のところ「え、これも捨てていいの!?」というくらい楽に捨てられて驚いています。地域によって結構差があるみたいです。
方法1.日々のごみ捨てと同じように捨てる
当初は捨て方がよくわからず、家に何個か持ち帰り、いつものように捨てていました。
ただ下記のようにデメリットが多かったです。
・持ち帰るのが面倒。(まだ古民家には住んでおらず、町内会に入っていないためその地域でゴミ捨てもできない。)
・指定袋がちょっと高価。
・量が多すぎてゴミ捨て場に入らないため、捨てるのが追いつかない。
そこで方法2を実践しました。
方法2.ゴミの自己搬入
9割この方法で捨てられました。
家庭から出たゴミで、ゴミ収集に出せない場合に持ち込むことができます。
これがもう、便利で便利で!家から車で15分程度の場所にこんな流れで捨てに行っています。
①入口で車ごと計量し、その際に搬入申請書(住所・名前・ゴミの内容)を書き提出
②計量が終わったら巨大ゴミ捨て場に向かう
③作業者の人に確認しながら、ゴミを指定された場所に自分で投げ込む
④帰りにもう一度車を計量し、捨てたゴミの量に対して処理手数料を払う。
●自己搬入で捨てれたもの
燃えるゴミ全般・食器類・家具・掃除機・石膏ボードなどなど沢山
●自己搬入で捨てれるけど分けておく必要があるもの
金属系・トタン・電子レンジ・布団など
※自分たちが捨てている様を作業員の方が観察しているため、ダメなもの捨てようとしたら教えてくれました。
●捨てれないもの
テレビ・冷蔵庫・洗濯機・消火器など
➡これらは引き取り業者に持って行く必要があるそうです。まだ放置中・・・。
かかる費用は、ゴミの量50kgにつき処理手数料500円!50kg以上は少しだけ単価安かったはずですが、忘れてしまいました・・・。
母屋・離れの残置物処理、離れの内装解体がほぼ終わっている現時点では、約2.8トンの量を約25,000円で処理してもらいました。
ゴミ袋・ガラ袋のお金も考えると、約2.8トンで37,000円くらいの費用が掛かっています。
ちなみにわたしたちの車は、マツダのファミリーカー”プレマシー”(7人乗り)。後ろの背もたれを平にしてビニールシートを引いたところにゴミを載せています。一度で運んだ量の最高記録は220kg!確か食器類を目一杯詰め込んだ時だったはず・・・。
また、産業廃棄物に分類されると思っていたものまで捨てることができ驚きました。石膏ボードなどです。ネットでは業者に依頼するか産業廃棄物処理場に持って行かなくてはいけないと書いてありました。うちの地域ではどうなんだろうと思って市役所に問い合わせると、同じ場所に自己搬入してください、とのこと。自分たちで離れを解体をしていて・・・と事情を説明していたので、家庭ごみと認識されたのでしょうか?それともうちの市の処理施設がめちゃくちゃ優秀?気になりますが、処理が思ったより楽で良かったです。
この処理方法、唯一の欠点は基本的に平日にしか捨てれないことです。私の家の近くの施設は月に一度、日曜日にも開いている日がありましたが、人がほんっとうに多かったです。RADWIMPSのライブでみた物販の行列を思い出しました。
方法3.リサイクルショップや古道具屋さんに引き取ってもらう
"お得"を一番に考えた場合はこれを利用するのが一番良いです。お金を払って自分で捨てに行くものが、処分してもらえる上にお金をもらうこともできます。出張買取などやっているお店もあるので便利!
ポイントはどのお店に頼むか。
わたしたちはまず、地元に根付いた昔からあるリサイクルショップに来てもらいました。が、入って一瞬で「ああ、これは全部買い取れんなあ」とのこと。ガーン!
食器棚など綺麗に拭いたりしてたのですがちゃんと見る前に断られてしまいました。まあ実際古かったので仕方ありません。ただ、文机や棚など、ちゃんと手入れをしたら好きな人もいるんじゃないのかなあと感じる家具もあったんです。
悩んだ結果、次にたまに利用させてもらっていたおしゃれな古道具屋さんに連絡してみました。翌日査定に来てもらうと何点か買い取ってもらうことに!やったー!2,000円もらえてハッピー!
しかもそのお店の方も昔セルフリノベーションをしていたらしく、工具などで困ったらいつでも貸してあげるよと優しい言葉をかけていただきました。
売りたいものが必要なお店は誰か見極めて買取査定をお願いするのが大切です。
最後に
まだまだゴミは出る予定ですが、家の近くに自己搬入可能な場所があるおかげで比較的楽にゴミを捨てられそうです。とにかく処理方法に困ったら市役所に問い合わせてみるのが確実です!
まだテレビや冷蔵庫など大物が残っているので、覚悟を決めたら処理していこうと思います・・・。
【古民家セルフリノベ】自力で離れを解体する その1
こんにちは、爪です。
休日オウチプロジェクト、離れの解体を始めました。
6畳程度の部屋が2つ、3畳程度のキッチン、トイレ、お風呂など搭載しています。
手作業&ふたり作業であるため、全ての解体は1日2日では終わりません。雨に濡れると後が大変なので内装から始めることにしました。
手順①ふかふかの床を撤去する
畳はあるものの、いつ落ちてもおかしくないくらいの床です。普通に歩くのも怖い!まずは力業で畳をどかしました。調べたところ30kg程度あるらしいです!重いはずだ・・・。案の定ぼろぼろの根太と割としっかりしていそうな大引が出てきました。長いものはレシプロソーでカットして運びやすくします。
ここで事件発生
レシプロソーというのは電動のこぎりです。切られるものも、切るほうもすっごい振動するのですが、その振動で木からウゾゾゾゾと無数のシロアリ(恐らく)がでてきました。思い出しただけで頭の後ろのほうが痺れます。出てきたのはその木だけでしたが、よく見るとあらゆる木がスカスカボロボロ。この離れは解体するから良いものの、母屋のほうにもシロアリがいる可能性が濃厚になってきました。。。まあそのときはそのとき。一旦離れの解体に集中します。
手順②天井をはぐ
取っ掛かりがないので、とりあえず天井板の端っこをバール突いてみます。ベリッ意外と簡単に外れました。思ってたよりぺらっぺらに薄い板です。手で簡単に折りたためる。作業を進めていきますが、バールが重いため、上に持ち上げて剥ぐのは地味にしんどい。おおざっぱなので一気に落とす作戦を実行!
天井板の手前部分だけをはぎ、竿縁を手前部分で切り落とします。そして力業で天井一面を置く側に折る!
↓
これで随分楽になりました。
天井を落とすと出てくる植物たち。笹ってどこにでも入ってくるんですね・・・。
そして天井裏を見渡すとそこにあったのは・・・
ギャア
スズメバチの巣!!!!!ほかにも蛇の抜け殻や謎の巣!
幸いにも巣にハチはいないようです。よかった・・・。
加えて天井の上に段ボール3つ分以上の荷物がおいてありました。一体どこから運び込んでたのでしょう?
手順③壁を壊す
まずはバールで壊してみます。なかなかうまくいきません。
ここで必殺木のハンマー!
母屋を片づけているときに発見したものです。家具を壊したり木組を壊したりと、破壊においては最強道具なのです。これで壁を叩くと一発でした。漫画ではあまり見かけない武器、ハンマー。不格好なイメージなので人気ないのかもしれませんが、実際の破壊力は半端ないです。ただしめちゃくちゃ重い。
柱や間柱を避けてハンマーで壁を叩く→手で石膏ボードをむしり取る
これだけで簡単に壁をなくせます。
砂壁だと思っていた壁も石膏ボードに薄ーく砂が載っているだけでした。そして壁の中はすかすか!床よりも天井よりも、壁破壊が一番簡単で楽しかったです。
石膏ボードの処分は地域ごとに決まっているようなので注意が必要。市役所に確認したところ、持込できる処理場があるようなので、ガラ袋に入れて分けておきます。
内側の壁はほとんど壊せました!壁がなくなると明るく感じます。
来週は外に面した壁を壊していく予定です。
便利な道具たち紹介
・レシプロソー 外れない木を切ったり、長い木を切ったりするのに使いました。太い大引きなどを切るときに役立ちます。マキタのを買いました。
・ハンマー 壁の破壊!正直めちゃめちゃ重宝します。
・バール 今回は釘を外す本来の使い方でなく、長い棒として使いました。
・ガラ袋 石膏ボードや木を入れるときは、ビニール袋では破けてしまうので丈夫なガラ袋が役立ちます。この先も大量に必要になりそうなので安く仕入れる方法を模索中。
装備紹介
・防塵マスク ものすごい埃が舞うので必須です。古民家独特の匂いも気にならなくなるためグッド!安すぎるのは全く役に立たないので注意が必要。ちなみに私たちは500円くらいのものを買って失敗しました。今はこれを使ってます!
・保護メガネ 埃や粉じんが出てくる破壊作業には必須です。普通のめがねだけでは防ぎきれないことを身をもって確かめました。そして合わないものは曇りまくって大変です。安いだけで選ばないほうが良いです。800円のものを買って失敗しました。
・ヘルメット ワークマンで買った2000円程度のものを使用しています。サイズ調整もできるしこれで十分!ケガしたくないのでちゃんとかぶってます。
来週も頑張ります!
それでは
【古民家セルフリノベ】これまでにやったことまとめ
こんにちは、爪です。
今日は始まったばかりの家づくり。これまでやったことをまとめていきます。
そもそもこの「休日オウチプロジェクト」。文章を書くことに苦手意識があったため、記録は動画だけにしようと思っていました。そこでYOUTUBEを始めたものの、顔出し・声出しは恥ずかしい。そうなるとよくYOUTUBEで見るように字幕みたいな説明文を付けなくてはいけません。
結局文章書かないといけない!
一旦他の人の真似事のような動画を作ってみたものの、いまいち納得いかず。パートナーの助言もあり、このように作っていくことに決めました。
・文章は極力書かない。単語とか体言止めで完結にする。
・YOUTUBE動画とか記録とか置いといて、自分たち好みのものつくる。
こうして動画は完全に趣味と化しました。ただ文章を書かないようにしたことで記録としては微妙なものに・・・。苦手意識はそのままですが、記録のためにこのブログをやって行くことに決めました!苦手も克服したいですしね!
紆余曲折ありスタートから少し遅れる形で始まったこのブログ。これまでやったことを簡単に記しておこうと思います。
これまでやったこと
1.家の周りの草刈り
とんでもないジャングル状態で家の周りを歩くのも一苦労でした。
特に笹が多くて背の高い雑草ばかり!!
とにかく刈らねばなるまい、とパートナーの実家から草刈り機を借りて刈りまくりました。刈った後は一週間放置!!天日干しして水分を抜きます。カラッカラになるとボリュームダウンしてめっっちゃ捨てやすくなりました。笹を完全にやっつけることを思うと頭が痛いですが、とりあえず歩けるようになるにはこれで十分。
映像として残していますのでよかったらご覧ください。ひたすら刈るだけの動画ですが草のボリュームが凄いので観ていて爽快感はあると思います。
【古家DIY】初心者がジャングル庭に挑む - YouTube
2.母屋&離れの中にある残置物の処理
実は敷地内には母屋と離れの二つの建物があります。どちらも生活感が溢れていて、ものが沢山!冷蔵庫に洗濯機、テレビに自転車、布団やタオル、本、棚などなど・・・。昨日まで生活していたのか?という具合です。
その残置物たちを全部処理しました。これまで綺麗好きな母親の元、清潔な地で生きてきた虫嫌いの私には精神的に辛かった・・・。初めは恐る恐る引き出しを開けては、指でつまみながら捨てていましたが、慣れると無心でガシガシ捨てれました。ただ一週間経つとリセットされて役立たずに戻ります。その繰り返し。
いっちばん嫌だったのは、卵の集合体。壺の中や棚の裏側に枝豆くらいの大きさの、白い丸い卵がびっしり・・・・・・・・・・・。おそらく蜘蛛の卵だと思われます。ぎゃあぎゃあ言いながら袋に詰めて捨てました。しかもその卵が床に落ちてて、踏んだときには、もう・・・・・。昔カラオケのバイト中にゴキブリ踏んだときの最悪な気持ちを思い出しました。泣き言いっててもどうにもならず作業は続く。少しだけ精神を鍛えられたと思います。
ゴミは市の処理施設に自己搬入して捨てています。あらゆるものを受け入れてくれるこの施設にはとってもお世話になっています。50kgにつき500円。今のところ1.2トン以上捨てています。
大変だったのは、家から200m先までゴミを運ぶこと。駐車場が家から離れているのです。
猛暑の中、一輪車での往復はきつかったですが、ジムに行かずにトレーニングできていると思うと頑張れました。というか、虫におびえながらゴミを分別しているときよりも精神的には遥かに楽なので、意外と好きな作業でした。
「セミかいだん」の手前まで車で行けないの?と思われるかもしれません。わたしたちにもっと運転技術があればできるのですが・・・。”道が細い”、”長いバック運転が必要”、”車通りがある”という条件下ではなかなかチャレンジできていません。現在パートナーが練習してくれているので、この道のりが短くなる日も来ると思います。期待!
これからの計画
次は離れの解体を進めていこうと思っています。解体することで固定資産税の減税と駐車場スペースの確保を狙っています・・・(^^)/
先週はコロナの予防接種で作業お休みしたので今週末は頑張ります!
【古民家セルフリノベ】古い空き家を買うまで(後編)
前編はこちら。
わたしたちが現在住んでいる場所は、便利な場所ではあるが、車無しでの生活は難しい。スーパーやドラッグストア、コンビニはすぐに行けるが、通勤やそのほかの買い物は車がないと無理なので、一人一台は車を持っている人が多い。我が家もファミリーカーと軽自動車の2台持ちだ。
そこで浮上してくるのが、駐車場問題。
この激安空き家の敷地に車は入れない。あの古いコンクリート階段のせいだ。近くに駐車場があるので借りてしまえば良いが、敷地内に止めれるに越したことはない。それにセルフリノベーションにも車は必要になるに違いなかった。何か方法はないかと悩んでいるとき不動産営業のNさんから助言をいただいた。
「市に相談してみれば、もしかする階段をスロープ状にするなどの許可が貰えるかもしれませんよ」
この助言に、道路のような公共物を自分たちの意志で変更できるなどといった発想がなかった私たちは非常に驚いた。
市役所に行ってみることにした。
①道路の所有者の確認
営業Nさんからいただいた「公図」と「登記簿」から、松江市が所有者であることが確認できた。
②市役所で①の確認
念のため市役所で住所や地図から、所有者が松江市であることを確かめてもらう。すると、市道でも赤道でもなく「2項道路に指定された松江市所有の土地」であることが分かった。個人所有の私道ではなかったので一安心。(ネットで前面道路が私道だった場合のトラブルを見て戦慄していた。)さらに2項道路に指定されていたため、土地が再建築可能であることも分かり安心。
③道路の形状を変更可能かどうか聞く
適切な方法はわからないが、車を入れるために階段をスロープ状にしたいと熱く伝えたところ、優しそうな職員から、交通量の多い場所でなければモルタルで埋めてしまったらよいだろうと教えてもらえた。周辺住民さえよければ松江市的には問題ないらしい。階段の先にあるのは3件の空き家。その内の一つが売りに出されているため使用するのは私たちだけのようだ。(実際に変更する場合は、市役所を通して空き家の持ち主に連絡を取る予定。)
あとは文字のいっぱい書いた許可申請書や資料を提出すれば、すんなり許可はもらえそうな雰囲気だった。やった。
階段問題に光がみえてきたが、敷地に車を止めるにはもう一つ問題があった。
それは、車を止めるためのスペースの確保
敷地は広いものの、離れや木があるため、それらを何とか撤去する必要があった。
離れの解体で出るゴミを運ぶために、できるだけ車を近づけたい。しかし周辺の道はとても狭い。
しかも袋小路のため行きは良いが、帰りはバックで進む必要がある。
やってみなければ分からないので、とりあえず一度車で行ってみようということになった。
当日
完璧にイメトレをしてきたという運転手のパートナー。愛車の7人乗り10年物のファミリーカーで出発する。近づくにつれ道も細くなる。道が狭いうえに草が道路にはみ出しているため、車についている安全機能のアラーム音が鳴る。車体から一定距離まで障害物が近づくとアラームが鳴る仕組みだ。ゆっくり運転し、無事階段下の袋小路へ到着した。
問題はここからだった。
バックで少し下がると、とある建物の横に切り替えしのできそうなスペースがある。そこを使う作戦だったが中々うまくいかない。しばらく格闘していると車のアラーム音に気付いた男性と女性が家からでてきた。
「大丈夫?」心配そうに声を掛けてくれ、敷地に置いてあるコーンをどかして切り替えしやすくしてくれる。おまけに、「見られていたら緊張するだろうから中に入っておくね」という気づかいまでしていただき、お2人の背中には後光が見えた。焦りながらもおかげでなんとか脱出できた。
帰宅
随分あのご夫婦に迷惑をかけてしまったなと反省し、お詫びに行こうと計画していた。
しかし気になるのはご夫婦がでてきた建物。家というにはおしゃれな雰囲気で、お客さんらしき人も訪ねてきていたがお店という感じでもなかった。そこでgooglemapやネットで調べてみる。なんと建築事務所であることが判明した。
ちょうど古家のホームインスペクションを悩んでいたこともあり、相談してみることにした。
電話で約束をし、後日菓子折り(お詫び用)を持って会いに行く。
先日の迷惑を謝った後、やろうとしていることを伝えた。
残念ながらホームインスペクションはやっていなかったのだが、お話していくうちにちょっとしたアドバイスならできるかもしれないから今から見に行ってみようかということになった!
お2人は私たちが恐る恐る入っていった場所にも、怖くて入れなかった草むらも掻き分けてどんどん入っていく。
あっけにとられているうちに、中から外からの観察が終わった。
沢山のアドバイスをいただいたが、「木造って実はどうとでもなる」という言葉が強烈に印象深く残っている。プロフェッショナルなお2人の言葉を聞いていると何とかなるんじゃないかな、と自然に思えてくるから不思議だった。
「もし空き家を購入したら、近所なので困ったときは相談にきてください。」という途轍もなく心強い言葉をかけていただき、最後まで感謝の念しかない。
沢山お礼を言いながらお別れした。
この出会いをきっかけにわたしたちの空き家購入は前向きに検討されていくことになる。
とはいっても蓋を開けてみるまで分からないのが古家であるため、最悪の場合を想定した。何度も話しあい、それでもやっぱりやってみたいという気持ちが強かったため、営業Nさんに購入希望の連絡をしたのだった。
最後に、
この計画が動き始めてから、沢山の人に応援の言葉をかけてもらっている。
全部大事にしてなんとか成功させたいものだ。
あまり気負わず楽にやっていくのがモットーでもあるため、休日を楽しみながら進めていこう。
完
【古民家セルフリノベ】古い空き家を買うまで(前編)
はじめまして、爪と申します。
突然ですが、古い空き家を買いました。
築80年以上経っていて、空き家になって20年だそうで、つまりこんな感じです。
これからこのジャングル古家を休日だけを使ってセルフリノベーションしていくことにしました。
今日はこの家を買うことになった経緯を記していきます。
発端はパートナーからの提案。
YOUTUBEで古民家をセルフリノベーションする姿を見て、自分もやってみたいと思うようになったようだった。いつになく大胆な提案に驚いたものの、古い木造建築やインテリアに興味があったわたしは賛成し、中古物件を探すことになった。
しかし自分たちの望む条件に当てはまる物件は中々なく、探し始めてから2ヶ月経過していた。
物件を探す上で重要視していたのは「価格」と「立地」。
まず「価格」について。
二人ともマイホーム願望はなし。今回の企画は興味関心、創作意欲、そして少しの労働意欲によるもの。つまり趣味感覚である。そのためそこまでお金を掛ける気はなく、そもそも20代のわたしたちに掛けられるお金もなかった。
次に「立地」について。
今住んでいるマンションは非常に良い立地で、車がなくても日常生活の範囲で困ることはない。夕食後に散歩しながら買い物に行く楽しみが捨てがたかったため、①徒歩圏内にお店があること。そして②サラリーマンであるパートナーの会社から離れないことを決めていた。
しかし、不動産会社の営業さんに相談しても、「価格と立地を満たすのは相当難しいでしょう。ここ数年そのような物件は見たことがありません。」とばっさり言われていた。
その営業さんから郊外の物件を数件紹介していただいたが、築年数の浅いものが多く郊外でも予算は合わなかった。
半ば諦めかけながら、近所を散歩しては空き家を見つけ、ここの家かっこいいなあ売られてないかなあと眺める日々が続いていた。
ある日、会社からハイテンションで帰ってきたパートナー。
不動産情報サイトに載っている物件を見せてくれた。
その日にアップされた最新物件らしく、載っていた情報は以下。
価格:30万円
場所:割と良いところ
築年数:不明 そのほか色々不明
外観写真が一枚記載されていたが、草まみれで草の奥に壁が存在していることが分かる程度のお粗末な写真であった。
事故物件か何かだろうかと思いながらも安さにつられて、さっそくその日に見に行くことに。
google mapを駆使してたどり着くと、そこは林だった。
よく見ると上のほうに屋根の先が見えるが、あとは緑だらけ。鬱蒼としていて薄気味悪い。
横に回ると家も判別できたが、なんだか頼りない風貌で、屋根も一部落ちている。
素人のできる域を確実に超えているよなとわたしは早々にあきらめムードに。
恐る恐る聞いてみるとパートナーも同じ意見で一安心した。
しかし、数日後。
わたしたちが見た家は間違っていたことが判明した。
望む立地と価格が揃うことは今後ないだろうと諦めきれなかったパートナーが不動産会社に電話し、発覚したのだった。
内覧したい旨を伝えると、鍵は空いているので勝手に入ってくださいとのこと。
こんなことあるのだなあ。
後日場所をしっかり確認し内覧に向かう。
教えてもらった場所は先日訪れた林のさらに奥地。
林の横にはコンクリートでできた古い階段があり、そこを上っていくらしい。
古くなったコンクリートの隙間から、中から根気の入った雑草がいくつも飛び出している。階段の半分以上は雑草で覆われていて、あまり脚を差し出す気になれない。おまけに両脇からは木の枝や草がびゅんびゅん飛び出していて、さらにやる気を削がれた。
一方で乗り気なパートナーが先陣を切る。わたしは恐々着いていき、なんとか入口に到着した。
林から数メートル先。ここも負けず劣らずの草木であったが、家自体はまだしっかりしているように見えた。草を掻き分けて到着したドアには、聞いていた通り鍵はかかっておらず、中を探検できた。
中身は残置物、雨漏り、超でかい蜘蛛そのほか色々と刺激的なものばかり。
(YOUTUBEに映像を残しているので良かったらご覧ください。超でかい蜘蛛は出てきませんのでご安心を。)
帰宅後、会議が開かれた。
【爪の意見】やめたほうが良い。縁側があって興味をそそられる家ではあるけど、雨漏りがひどすぎる。きっと大事な構造体も腐っているから素人にはできないと思う。業者さんに頼むことになって結局お金がかかる気がする。
【パートナーの意見】この立地でこんなに安い物件はこれを逃したらないと思う。もしかしたらいつか出てくるかもしれないけど、やる気のある今買いたい。でも爪の意見も分かる。
会議の結果は保留。
その後も自分たちで調べて話し合ってを繰り返したが、やめるか買うか決心がつかなかった。この物件の専任であった不動産会社の営業Nさんに色々とお話を聞いたり、自分たちで市役所に足を運んだり、近所の人に話を聞きに行ったり、と情報を集める日々が続いた。
そんな中ある人たちとの出会いが転機となるのだった・・・
(後半に続く)