名作を観てみたい!黒澤明監督「羅生門」
こんにちは 爪です。
生まれて初めて黒澤明監督の映画を観ました。
選んだのは「羅生門」です。
中学か高校のときに教科書で芥川龍之介の羅生門を読んだ記憶が微かにあり、取っつきやすくて選びました。
後で調べると、羅生門と藪の中というふたつの小説の要素を併せたものだったようです。
あらすじ
羅生門の下で2人の男が座っているが様子がおかしい。雨宿りに立ち寄った下人は「恐ろしい話を聞いてしまった」とつぶやくその男たちの話を暇つぶしに聞くことにした。それは男たちが参加した検非違使での話であった。山の中で見つかった男の死体。事件の当事者たちがそれぞれ起こった出来事を証言していくのだが・・・?
感想
※ちょっとネタバレあります!
普段時代劇とかも観ないので、観れるかなと不安になりつつ見始めました。
最初からかなり惹き込まれる!!!!
確か芥川龍之介の羅生門って、羅生門の下にある死体から何か盗むとか盗まないとかそんな話だったような・・・程度の知識しかなく、そんな話で面白い映画になるのかななんてネガティブなことを考えてましたが杞憂!
羅生門の下に座っている男たちがぶつぶつ言っているところから、これから何が起こるんだろうっていうドキドキ感がすごかったです。初っ端で心掴まれたので、スムーズに映画に入り込めました。
昔の映画って間が長いというか、画面があんまり動かないからか、途中退屈だなーって感じることが私はよくあります。
この羅生門も間はあるのに退屈だとは感じませんでした。映像が印象的だからでしょうか?演技がすごいから??
カットを多用してスタイリッシュに見せる現代の編集に比べて、役者の魅力をこれでもかってくらいひきたてるイメージ。かっこよかった。
役者さんと言えば、京マチ子さん!
涼やかで美しい高貴な女性から情熱的な女性、か弱い女性、計算高い女性などなど・・・
シーン毎に全く印象が違いました。こんなに人間変われるものかと驚きます。
初めて見た女優さんだったのですが、他の作品も観てみたくなる魅力的な女性でした。
あと旦那さん役の人の蔑んだ目も堪らない。自分に向けられたら本当に嫌な種類の目でしたあれは・・・
ただ、いかんせんセリフが聞き取れない。
演技や前後の流れで予想はできたので話の流れは大丈夫だったのですが、結構ストレスでした。これがなければもっと楽しめただろうな~
昔の映画だからしょうがないかもしれませんが、どこかネットに全セリフ落ちてないだろうか・・・
聞くところによると黒澤映画は全部セリフが聞き取りずらいそうですね・・ショック!
そういえば今「午前10時の映画祭」という企画で、映画館で傑作映画が見られるんですよね!映画館によって違うようですが、最寄の映画館でいまやってるのが隠し砦の三悪人!
家と映画館では別物ですから、できることなら好きな映画全部映画館で観てみたいものです。
幸いにも住んでいるところはコロナの影響が少なく、県内ならば観光しても良いというお達しが県から出ているため、良い機会ですので観に行ってみようかな~
また観たら感想書きます!
それでは!