休日オウチプロジェクト

古民家セルフリノベと映画を主に。その他日々のあれこれ。

全てが芸術!映画「ザ・ロイヤルテネンバウムス」の好きなとこ

こんにちは 爪です。

今日はウェスアンダーソン監督の作品!

念願のロイヤルテネンバウムスを見たのでレビューします。

 

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落書き 登場人物の身だしなみ整えシーン



あらすじ

 テネンバウムス家には3人の天才児がいる。長男チャスはビジネスマン、長女マーゴは芸術家、次男リッチーはテニスプレーヤーとして、子供ながらに成功し有名だった。唯一の不運は父親の裏切りだった。

 20年後、子供たちは家を出てそれぞれ大人になったが昔の栄光は見る影もない。家族を修復したいと願った父親が画策し、再び全員が集まることになった。

 

感想

細部までずっと見ていたい!この世界観、好き過ぎる!

 

これまで観たウェス監督の作品は、グランドプダペストホテル、犬ヶ島、ムーンライズキングダム、ダージリン急行、ファンタスティックミスターフォックスの6作品。

あまり行ったことのないTSUTAYAで本作のDVDを見つけたときには小躍りしました。

他のレンタルビデオ店では置いてるの見たことなかったんですよね。

ウェス監督の作品は何度でも観たくなるのでいつか全作DVD買いたいです。

これまで見た中では1番古い作品ですが、「あ、この頃にはもう完成されていたんですね・・・」というくらい監督独特の要素が詰まっていました。好きなシーンとか言いだすときりがないので、項目ごとに語っていきます。

 

好きなとこ その① ストーリー

 展開が良い意味で映画っぽくはないといいますか、事実を少し脚色したくらいの程良いストーリーです。基本的には淡々としているというか。冴えない主人公が成長して成功する、恋に落ちて人生変わる、など主人公のみにフォーカスを当てた劇的で分かりやすい映画では全くないです。一本芯の通ったメッセージ性の強い映画って良いですけど、たまにうるせえって思っちゃいませんか?そんなことないか。

とある個性的家族をほんとに見てるみたいでほっこりした気持ちになれます。

 あとコメディとしてのバランス感がサイコー。アメリカ映画のコメディってアメリカンジョークたっぷりで大人になった今ではちょっと冷めてしまうこともあるんですよね。ウェス監督作品全体に言えることなんですが、独特なセリフと間が相まって絶妙にふふっと笑える笑いなんです。ジャンプ漫画バクマンで言う「シュールな笑い」が一番近いのでしょうか・・・?登場人物たちは真剣にちょっとずつずれていて、面白い。不思議だー。

 

好きなとこ その② 登場人物

 変なこだわりがある人が多いです。それがいいんです。

人って行動の全てに理由があるわけではないし、一見関係のないことが本人には重要なつながりだったりするんですよね。そんな人間らしさが溢れたキャラクター達盛りだくさんなので観ていて飽きません。

 あと登場人物のファッションもおしゃれな上に人物像が分かってとても良い。区別しやすくしているという役目もある気がします。恥ずかしながら洋画をよく見ていても同じような背格好で髭生やしてるとどっちがどっちかわからなくなることもありますが、ウェス監督作品は区別つかなくなることがない気がします。

 

好きなとこ その③ 映像表現

 オープニングの緑色カーテンにピンク色のタイトルで早速心をつかまれます。こんなに原色やらパステルカラーやら沢山使っているのに全画面かっこいいのはなんでなんでしょう・・・

 監督の特徴である「シンメトリー」や「全体を撮る」手法もすでに多用されていました。特に全体を撮る手法については、話している人聞いている人、両方の顔を見ることができるので好きな表現です。一方でロイヤル(父親)と(母親)が川辺で散歩している場面などは、割と普通に斜めのカットから撮影されていて、この頃はそこまで徹底してなかったのかなあと思いました。

 

好きなとこ その④ 音楽

 60~70年代の楽曲を使用しているそうです。ビートルズやクラシックなどどこか懐かしくて品のある音楽が沢山使われています。ムーンライズキングダムとダージリン急行を併せた感じ?

spotifyにプレイリストがあるのですが、買い物中とか、散歩とか、普段の生活で流していても心地よい気分になれる!

 

 

最後に、

癒しとして定期的に見直したい映画でした!好きな人はめちゃめちゃ突き刺さると思います!

そして、こんな何とも言えない感じのコメディでおすすめがあれば、是非教えていただきたいです....!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは!